国際結婚による様々な悩み(文化の違い)、問題(うつ病、薬物依存症)、良かった事

国際結婚による様々な悩み(文化の違い)、問題(うつ病、薬物依存症)、良かった事

国際結婚して4年、アメリカにて日本では経験してこなかった様々な問題、悩みに直面しています。ブログで共有することで、皆さんへの情報提供と自分の気持ちの整理、励ましになればと思ってます。

Nar-Anon(ナラノン)ミーティング

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初めて参加したのは旦那が2回目のRehabの時。

英語大丈夫かなと不安でしたが、とにかく参加。

 

子供が依存症、パートナーが依存症の家族の人達が集まっていました。

私は旦那がRelapse(再発)してまだ2年くらいですが、

みなさんもう10年以上長期で悩んでいる方が多いです。

状況も深刻で、家族が

刑務所にいる

ホームレスになっている

自殺を試みる

家のお金や金目のものを盗む

など。

 

私は最初、本当に申し訳ないですが

「うちのケースはまだ全然大丈夫だ。もうすぐ彼はRehabから帰ってくるし、他の人達ほど深刻ではない。」

などと考えていました。

でも蓋を開けてみれば、

旦那は薬をやめられない。

Rehabも今度で3回目。

薬がやめられない以上、いつ他の方達のような最悪のケースに陥るかもわからない。

 

旦那がRehabから帰ってくる直前の会で、ある方が絶望的な顔をしていました。

私は旦那が帰ってくることで浮かれていたと思います。

 

しかし前々回のミーティングでは、その方はすっきりとした表情。

その方の息子さんは3か月薬をやめ続けていると。

一方私はその方と逆。

浮かれていた時から一変、絶望的な表情になっていたと思います。

 

ミーティングではとてもいい話、経験談などを聞くことができます。

経験者だからこその説得力。

悩んでいるのは自分だけではない。

みんなどんなに地獄を体験してきても、Nar-Anonで学んだToolsを実践しながらどうにか上を向こうと、幸せになろうと頑張っている。

 

悩み過ぎて思考がマイナス一直線になっていても、他の方の話を聞いて

「あ、こういう考え方もあるんだ。」

とスッと楽になることもあります。

 

Nar-AnonはNAという依存者の会で実践している12ステップに沿って進められていますが、それプラス、家族のためのToolsもあります。

 

家族が依存症になると、その家族は

「どうにか立ち直らせよう、私が依存症をかえてみせる」

という考え方にどんどんなっていきます。

私のせいで彼(彼女)は依存症になってしまったとか、私だけが理解してあげられるとか、家族が依存症者に依存してしまいます(Codependency共依存)。

立ち直るまでは私が支えよう、家賃が払えなければ今だけ私が払おう。携帯が止まると連絡がとれなくなるから私が払っておこうなど、結果的に依存症の家族を助けるつもりで行っている行為が依存症を悪化させる、回復から妨げる手助けになっているのです。

また依存症者は家族を操ろう(Manipulate)としてきます。

「どうしてもお金が必要で、もし用立てできなければ殺されるかもしれない。」

「今日家賃を払わないとホームレスになる。」

など、これらのケースで依存者に現金を渡すと100%薬やアルコールに使われます

依存者は家族はお金を出すと知っていて嘘をつきます。

 

ただ、依存症は病気です。病気がそうさせるのです。

だから気持ちの整理をつけるのが難しいのです。

病気のせいとわかっていても、嘘をつかれ、だまされ、盗まれ、それを受け入れるのは容易ではありません。

また、騙されない、断る勇気を持つことでさえ、とても心が痛みます。

 

依存症の人には治療や回復プログラム、支援等あります。

でも家族にはそれがありません。

実際には依存症の人たちと同じくらい支援が必要なのに。

 

Nar-Anonはそういう家族のための会です。

「傷ついた家族はどうやって幸せ、安堵、平穏を取り戻すのか」

というところに特化しています。

 

ある方がミーティングで言っていました。

「たとえ依存症の家族が死んだとしても、私たちはそれでも幸せに向かって生きていかなければならない

依存症は死と隣り合わせです。薬の過量摂取(Overdose)、もしくは自殺。

それを盾にお金や助けを家族に求めたりもします。

心を鬼に。でも本当に死んでしまうかもしれない。

判断は難しいと思います。

 

Nar-Anonでは、依存症者の救い方ではなく、依存症者の家族の幸せの取り戻し方をみんなで考えていきます。

私はこの会で、

旦那との距離の取り方(Setting boundaries)、

自分自身に目を向けること等(Detachment)を少しづつ学んでいます。

 

何が回復への手助けで、何が妨げ(共依存)になるのか。

彼が挑発してきても冷静を保つなど。

まだまだ理解、行動に移すには難しいことだらけですが・・・。

 

前回のミーティングである方が言っていました。

「子供(成人している)にああしなさい、こうしなさい、これはダメ、こういう生き方をしなさいと言ってきた。無職の息子に就職先を斡旋もした。今までこれは子供の為と思ってやってきた。でも実際にはこれは自分の為だった。自分の心配、不安な気持ちを子供にぶつけていただけだった。」

「就職する。寝坊しないように起きる。ごはんを食べる。忘れ物がないよう注意する。支払をする。これらは成人した子供であれば自分で管理すべきこと。これを子供のためと親がしゃしゃりでて手伝うのは、親自身が不安だから。その不安をかき消すために子供の自立を邪魔しているだけだと気づいた。私が背負えるのは私の人生だけ。誰かの人生を背負えるようには作られていない。そう気づいた時に、一気に体が軽くなった。」

 

私は旦那が「モカは俺を子供の様に扱う。」といった言葉を思い出しました。

彼は大人の男性で、私は彼を変えられない。彼を変えられるのは彼自身。

私が旦那に小言を言っていたのは、自分が不安だったから。自分の不安をかき消すために、口を出しすぎていたのだと気づかされました。

2人で歩んでいる人生だけど、彼の人生は彼のもので、私の人生は私のもの。

私はこれからもっとBoundary(境界線)について学んでいこうと思います。

 

ミーティングの終わりに、みんなで輪になって手をつないで言う言葉があります。

Serenity Prayer

God, grant me the serenity to accept the things I cannot change,

courage to change the things I can,

and the wisdom to know the difference.

 

神よ、私に変えることのできないものを受け入れるための落ち着きを与えてください。
そして変えるべきものを変える勇気を、
変えられないものと変えるべきものを区別する賢さを与えて下さい。

 

これを実践できるよう心がけていますが、難しい。

変えられないもの=彼

変えられるもの=自分の言動、行動

まだまだ実際には感情のコントロールはできません。

すぐ怒るし、へこむし、泣くし、ひどいことを言うし。

離婚の文字もまだ頭をよぎります。

 

相田みつを思い出しました・・・。

つまづいたっていいじゃないか にんげんだもの

 

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